みなさん、こんにちは。toshiです。
今回は、年金の中でも国民年金に焦点を当てて解説していきたいと思います。
国民年金とは?
みなさん、国民年金っていつから入るか知っていますか?
答えは20歳の誕生月からです。
20歳から40年間、つまり60歳まで加入し続けることになっています。
ちなみに、国民年金は国民全員が加入することになっているので、原則、20~60歳までで国民年金に入っていない人というのはいません。
・20歳の誕生月から加入する
・国民全員が加入しなければいけない
・原則、60歳になるまでかけ続ける
次は、国民年金の保険料についてみていきましょう。
国民年金の保険料
国民年金は毎月保険料を払わないといけません。
国民年金の保険料は令和3年度で毎月16610円です。
1年だと、199,320円になります。
払い方は、
・口座振替(引落し)
・現金払い(納付書)
・クレジットカード
の3種類があります。
割引制度を利用しよう
ちなみに、国民年金には前払いの制度があります。これを利用すると割引を受けることができます。
前払いには、種類があって
・2年前納
・1年前納
・6か月前納
・当月末振替
の4種類があります。
口座振替の場合
・2年前納だと、7925円(1年分)
・1年前納だと、4180円(1年分)
・6か月前納だと、2260円(1年分)
・当月末振替だと、600円(1年分)
これだけの割引になります。
現金払いとクレジットカードの場合、
・2年分の前納だと、7295円(1年分)
・1年分の前納だと、3540円(1年分)
・6か月の前納だと、1620円(1年分)
これだけの割引になります。
こうやって比較すると、前納をする場合、口座振替がオトクということが分かりますね。
・国民年金は前納する方がオトク
・口座振替が一番割引率が高い
・2年前納が一番割引率が高い
付加保険料とは?
実は、国民年金には主となる16610円の保険料のほかに付加保険料というものがあります。
これは、月に400円をプラスして払うことで将来の基礎年金額を増額することができます。
実際に上がる金額は、
「200円×付加保険料を納付した月数」で計算することができます。
40年間、480か月納めていた場合だと、「200円×480か月=96000円」で96000円が年額に足されます。年金が毎月8000円増えるイメージです。
確実にもらえる年金が増えるので、国民年金に加入している方は検討価値ありかと思います。
実際にいくらもらえるのか?
では、国民年金保険料を40年間払い続けた場合、いくらもらえるのでしょうか?
令和3年度では、780900円となっています。
付加保険料を満額納めた場合は、+96000円なので
合計、876900円となります。
毎月に換算すると約65000~73000円ですね。
なかなか、生活するのも難しそうな金額ではありますね。
これだけで生活するのは無理でしょう。
保険料を払うのが難しいときは?
国民年金に加入していて、中には支払いが難しいときもあると思います。そんな時はさまざまな制度を活用しましょう。
例えば、学生の場合、「学生納付特例制度」というものがあります。
大学生であれば、20歳の時ってまだ大学2年生ぐらいですから、当然、毎月16000円も払うのってなかなか難しいと思います。そういう時はこの制度を利用しましょう。
学生納付特例制度利用の条件
・大学、大学院、短期大学、高等学校、高等専門学校、特別支援学校、専修学校および各種学校、一部の海外大学の日本分校に在学する学生で夜間・定時制や通信課程も対象
・本人の所得が128万円以下であること
これらが条件になります。対象となる学校は日本年金機構のHPに載っているので確認してみてください。
対象校のページはこちら
申請に必要なものは
・学生であることを証明する書類(学生証など)
・基礎年金番号通知書(年金手帳)
の二つです。
注意しなければならないのは、毎年出さないといけないことです。1回出したら終わりじゃないので、例えば、大学生なら2年生、3年生、4年生と3回手続きが必要となります。
また、あくまで先延ばしするだけなので、国民年金を満額もらいたいなら、それまで払っていない分を追納する必要があります。
退職した場合も免除・猶予申請ができる
失業した場合やコロナウイルスの影響により収入が減少した場合などは
一定期間、免除してもらう、猶予してもらうこともできます。
前年の所得によって免除の金額は変わりますが、全額免除の場合でもその期間の分の年金は半額分もらうことができます。
未納であれば、年金の計算に含まれません。払えないからと言って放置してしまうとせっかくもらえるものももらえなくなってしまうので、保険料が払えない場合は、まずは近くの年金事務所に相談してみましょう。
まとめ
ここまで、国民年金について解説してきました。国民年金は国民全員が加入することになる制度です。少しでも理解しておくことで将来もらえる年金額を減らさないようにしましょう。
・20歳の誕生月から加入する
・毎月16610円かかる
・口座振替、現金払い、クレジットカード払いが選択できる
・2年前納、1年前納、6か月前納、1か月先払いも利用できる
・口座振替で前納期間が長いほど、オトク
・付加保険料で最大96000円(年額)増やせられる
・令和3年度で満額780900円もらえる
・学生であれば学生納付特例制度が利用できる
・失業した方でも、免除、猶予制度が利用できる
・未納は将来、年金を受け取れない可能性もあるので、払えない場合は、まず、年金事務所に相談しよう
以上、国民年金についてでした。最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでいただいた皆様のお役に立てれば幸いです。
ちなみにこういった知識は、FP3級を勉強すると身に着けることができます。